Home > 共感部分も多々ある、、、。

共感部分も多々ある、、、。

  • Posted by: 130
  • 2016年3月30日 17:39

201603301.JPG


先日、だれかのフェイスブックでの投稿で知った本をネットで購入し、読んでみました。

森山氏という筆者が具体的にどのような経歴で、実際にいまどのような仕事、活動をしている人なのかよくわかりませんが、先ごろの新国立競技場問題では頻繁にメディアに登場して、コンペに関しての問題を提起していてその名前を知りました。

早速読んでみたのですが、なかなか面白い内容でした。
設計コンペの話からはじまり、けっきょくコンペで選ばれる案は設計者の自己表現の強い建物(業界的には作品といわれている、、、)になるという話。
国立競技場に限らず、最近は各地で公共建築の設計コンペが開催されているのですが、そのコンペ自体にいろいろな問題がありそうとのこと。
それらの建築設計コンペの審査員は、地元市町村の首長、建築関連部署の長、地元大学教授、住民の代表。そして審査委員長は著名建築家という面子。
審査は建築の素人の審査員はほとんど飾りに等しく、けっきょく建築の専門家である著名建築家の裁量で進められてしまうというもの。はたして住民たちの求める建築が公平に選ばれているのかという疑問です。まあ、コンペはそんなものなのでしょう。

また、昨今の設計業界(正しくは建築設計業界のメディア)は、目立つ建築、設計者の自己表現の強い建築がもてはやされているということ。
このような建築を、筆者は設計者がドヤ顔をしている建築ということで「どや建築」と名付けたそうです。

そんな中で、いまの大学での偏った建築教育に関しても書かれていました。
建築学科では設計演習という、ある条件のもとで建築を設計するという授業があるのですが、これらの授業は非常勤講師によって進められているということで、その非常勤講師の指導にも問題があるという指摘です。
たしかに、非常勤講師は設計実務でなんだかの実績を積んできている人。基本的には建築の賞をとったり、メディアで取り上げられたことのある人たちということになります。
けっきょく、自己主張して、それなりに目立った建築を設計している人たちということ。
こういう人たちの評価は普通の建築では「普通すぎる・面白くない」と評価しません。
学生たちはこぞって最先端の建築デザイン真似て、自分の設計の作品性、芸術性を高めていくということになります。建築の基礎知識もないままに、、、、。
この建築教育がよくないというご指摘。
この意見に対しては、長年非常勤講師をやっているボクも共感するところがあります。
建築学科に来た学生全員が建築家を目指しているわけではなく、建築家を目指すという学生はわすか数%程度。
もっと建築一般についての知識を教え、設計基礎教育、設計実務教育に主眼を置き、建築設計演習は他の専門教科を反映する総合演習的講座でも良いうようにもおもうのです。
まあ、「どや建築」を設計している非常勤の先生方が多いようなので、なかなか改善はされないでしょうがぁ、、、(苦笑)

この本はゼネコンなどの建設業界に関しての非常識につても書かれていましたが、あまり話を広げずに、もっと設計業界について深く掘り下げてもらいたかったとも思いました。

EDIT

Comments:1

森山 2016年4月 5日 12:29
拙著へのご感想いただきありがとうございます!!確かにいろいろ詰め込み過ぎの感もありますが、、機会があれば設計業界についてさらに掘り下げてみたいと思います。

Comment Form

Home > 共感部分も多々ある、、、。

Navi

いさおのBLOG1(2008年10月まで)

スタジオ4設計のHPに戻る

Recent Entries
Recent Comments
Links
Search
Feeds

Return to page top