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伊藤ていじ先生を偲ぶ

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  • 2010年2月 2日 18:45

今朝新聞を見ていたら、訃報の欄に建築史家で工学院学長もされた伊藤ていじ先生が1月31日にご逝去されたとの報が載っていました。
88歳だったそうです。

伊藤先生は、ぼくたちが学生の頃は建築設計業界では知らない人はいないといって良いくらい活躍されていた建築史家です。
現在所属してているソフトユニオンの代表でもあられます。

ボクが伊藤先生に初めてお目にかかったのは、設計事務所での修行時代です。
ちょうど同じ時期に、その事務所で修行をすることになったFさんの恩師であったというのがきっかけでした。
Fさんは一時期、伊藤先生の秘書役もされていた人です。

ボクがその事務所を辞め、独立したとき、古民家に住まわれていた方から、住宅の建替えの依頼を受けていました。
おそらく江戸時代中期の建物とおもわれるのですが、その建物の価値がボクにはわかりません。
そこで、Fさんの取り持ってもらい、日本民家の大家である伊藤先生に相談に伺ったというわけです。
先生にはいろいろと民家についてご指導いただき、結局、梁材や建具などを再利用することになりました。

また、当時は数寄屋造りの住宅の設計もしていたので、先生の監修された現代数寄屋の本は大変参考にさせていただきました。

ボクの設計活動の原点のような時代です。

工学院大学の学長をされていたころも、何度かお訪ねし、近況を報告させていただいていましたが、退職されてからは年賀状などのやり取りはさせていただいていましたが、お会いすることはありませんでした。

先生は、若い頃からカラダがあまりお丈夫でなかったようで、体型はやせておられて、いつも静に穏やかにお話される方で、どこからあの活動のエネルギーが出てくるのかと不思議に思うことがしばしばありました。

達筆な大きな文字で、簡潔な文の書かれた手紙をいただくことも、もうないのかと思うと寂しいかぎりです、、、。

伊藤ていじ先生のご冥福をお祈りいたします。

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