- 2009年12月24日 17:26

最近、アルミサッシメーカーの法令順守の姿勢が特に強くなってきた気がします。
防火性能に関する何件かの偽装表示などが問題になって、業界として襟を正すということなのでしょう。
それはそれで歓迎すべきことなのですが、製品として認定されているもの、規格許容範囲を絶対に逸脱しないという頑なな姿勢には少々疑問がのこってしまいます。
誰が考えても、明らかに性能が落ちたり、危険性が増したりということがないのにも関わらず、特殊なアルミサッシは製作を断られてしまうのです。
我が事務所は内外コンクリート打放しの建物をよく設計しています。
その際、防火地域や準防火地域ではほとんどの開口部は防火設備仕様のアルミサッシを使用することになります。
通常のFix付き片引きサッシや、両サイドFix付きバイパスサッシなどのときは、内部と外部の連続感をつくるために、サイドのコンクリート打放しの壁際はFixアルミサッシの場合方立てを入れずに、コンクリート躯体に目地を入れて、そこに直接ガラスを差し込んでシールしてしまいます。
この納まりは、仕上がると上記の写真のようにとてもきれいです。
ところがここ1~2年、この手の加工を加えた(方立てをなくした)アルミサッシの製作をメーカーに拒否されるようになってしまいました。
防火設備としての認定からはずれてしまうということからなのです。
防火設備としてのアルミサッシの開口部は、製品として4周アルミで完結していないといけないということのよう。
しかし、この納まりはコンクリートに直にガラスが納まっているので、万が一火災で炎に焼かれても燃え落ちることはない、むしろアルミサッシよりもコンクリートの方が火には強いでしょ~というのがボクの考えなのですが~、、、。
きっと誰が考えても開口部全体の性能は落ちるとは考えにくいとおもいます。
ただ、工業製品としての検査はその製品単体での試験によって耐火性能やガラスの保持性能をテストするため、端部の方立てがないアルミサッシなどはテストすることができないので、認定は対象外となってしまうのです。
まさに縦割り行政のアルミサッシ版みたいなもの。
各業界の法令順守、そして性能保証制度が高まれば高まるほど、ひとつの完結した工業生産品ばかりがもてはやされ、いろいろな材料やアイディアを融合したディテールが難しくなり、つまらない建物になっていってしまうような気がしてなりません。
もっと、幅広い認定制度、性能評価制度があってもよいとおもうのですが、、、。

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